巨人は、その躓きも大きい
メインフレームの覇者であり巨人だったIBMは、PC(パーソナルコンピュータ)について、ひどく躓いた。
- そもそもスタートが遅すぎた
- PCの普及、ビジネスを予想できなかった
- 自社で開発しようとしなかった
- OS/2を普及させることができなかった
- マイクロソフトとの契約に失敗した
歴史を振り返ると、巨人IBMはIBM PCという名前および標準を提供し、互換機メーカを育て、マイクロソフトに帝国を作らせたボランティアのようだ。 しかし、自分が目を通したあらゆる文献について、「IBMの出したPCがこれほど普及する」と予想した人はなかったらしい (ゲイツもアレンもジョブズも含めて)。
なぜ、IBM PCがそれほど売れたかわからないが、Wikipediaに面白いことが書いてある。
1981年のIBM PCに付属したオリジナルのキーボードは元々、開発中止となった$10,000のIBMコンピューターシステムのためにノースカロライナで開発された、当時最も頑丈で高品質なキーボードであった。
NHKの新電子立国のシリーズで、IBMの関係者が取材に答えて言っていた内容がこれに符号する。 「あまりに時間がなくて、ほとんど自社では製造していない。唯一キーボードくらいだ」。 IBMは、IBM PCの廉価版、PCjrという製品を出しているが、こちらは極めてへなちょこのキーボードで、そのせいもあってかほとんど売れなかったようだ。
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